翠の独り言

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zoom RSS ウィーン版『エリザベート』

<<   作成日時 : 2007/05/12 23:52   >>

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ミュージカル『エリザベート』の本家本元のウィーン版!この来日公演をどれほど楽しみにしていたことでしょう。
東京公演は「コンサート・バージョン」ということで、それってどうなのよ!?とやや憤りと不安を感じつつの鑑賞でした。
しかし、結果から言えば、とても素晴らしい公演でした。日本版『エリザベート』は何度となく観ていますが、かつて、これほど感動したことはありませんでした。

ウィーン版『エリザベート』(コンサート・バージョン)は、世界初の試み。オリジナル版を知っている方からすると、セットがないということ以外はオリジナル版と変わらないと言います。

コンサート・バージョンでは、舞台のド真ん中にオーケストラが上がり、俳優たちはその周りで演技をするという感じで、とても狭そう・・・・。
しかし、狭い分、舞台前面ギリギリまで使っているので、舞台がとても近く感じられます。
また、セットの切り替えがないので、次から次へと流れるように場面がかわっていき、余韻を感じている暇はないものの、俳優以外に目が行くことがないので、俳優の演技にのみ集中することができます。これは、俳優たちにしてみれば大変なプレッシャーかもしれませんが、それぞれの「思い」のようなものが、ダイレクトに伝わってきて、強烈なインパクトを与えてくれました。
今回の公演では、セットがない分、照明に凝ったと言われています。確かに照明は美しく、とても効果的に使われていたと思います。ルキーニの「キッチュ」のシーンなどは印象的でしたね。また、衣裳はオリジナル版の衣裳をそのまま使用していたようですが、その配色に微妙なものを感じながらも、照明とのバランスを考えると、しっかりマッチしていたから不思議です。改めて、舞台における照明の重要性を感じさせられました。

演出については、日本版とは結構違いますね。私が「日本版」と言っているのは、基本的には東宝版です。宝塚版は、一路真輝さんの退団公演をDVDで観たことがあるだけなので・・・・。
ウィーン版では、トートとシシィの「愛」というより、「滅びゆくハプスブルク家」を色濃く描き出しているように感じられます。皇太后ゾフィーが歌う苦悩は衝撃的で、初めて彼女に哀れみを覚えました。皇太子ルドルフの孤独も日本版よりも強く感じられましたね。
死の帝王トート閣下は・・・・あまり非人間的な印象はなく、「ロックな情熱の男!」という感じで何となく違和感が・・・・。それが悪いというわけではないのですが、何となくイメージしていたものと違うので。(^^ゞ
そういえば、映画版の『オペラ座の怪人』を観た時、やっぱり怪人が妙にロックな感じがして、違和感を覚えたのと似たような感覚かもしれません。
唯一、トート閣下が非人間的に見えたのは、皇太子ルドルフを死へと追い込むシーンでしょうか。ただし、死の帝王というよりヴァンパイアに見えたのですが・・・・。いつ噛み付いてもおかしくないような気迫でした。(汗)
シシィは、ドイツ語の発音の所為もあるのかもしれませんが、日本版よりも「意志の強さ」を感じさせられます。気高く、凛としていて、孤独・・・・そんなシシィ像が見事に浮かび上がってきました。
ルキーニは・・・・客席の盛り上げ方が上手いですね〜。途中で披露された日本語による歌もお見事です。(^^)

今回の公演では、何度も観ている『エリザベート』が新鮮に感じられました。
見どころ満載だったのですが、何よりも感動したのは、アンサンブルの迫力でした。もうプロローグから鳥肌が立ったほどです。ミュージカルを観ていて、そんな経験をしたのは初めてでした。

ただ、残念なのは、空席が目立ったことです。土曜日だというのに、4分の1くらい空いていたのではないでしょうか。
来月からの怒濤の観劇スケジュールがなければ、通ってしまいたいくらいなんですけどねぇ。
あ〜、ただ唯一いただけないと思ったのは、あの馬のシーンでしょうか。あれはどうかと思います。吹き出しそうになってしまいましたよ。(^^ゞ

『エリザベート』ウィーン版来日公演。この機会をお見逃しなく!
新宿コマ劇場にて、5月20日(日)まで上演されています♪

エリザベート ― オリジナル・ウィーン・キャスト
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
この原作を読んだことがあるので、何だか観劇に行った気分を味わせて頂きました!
アンサンブルも生演奏だったのかな??
そんなに凄いなら一度見に行きたいものです♪
Berlinao
2007/05/13 00:11
>Berlinaoさん
とても感動的な舞台でした。
まだ空席もあるみたいですね〜。ただ上演期間が20日までなので、見に行かれるのならば、お急ぎを!
それともBerlinaoさんだったら、ウィーンまで見に行っちゃう!?(笑)

2007/05/13 22:25
まんなかにオケなのですね〜、なんだか不思議な空間ですね。
トートはもともとロック歌手だった方のようですが、
動きがあるときはまるで野獣のようだと思いました(梅芸で)
動きがないと少しあの荒々しい?ロックな感じは出にくいのでは?
と思っていましたがそうでもなかったようですね。
うーさま
URL
2007/05/17 22:19
>うーさまさん
トート閣下は、本当にロック歌手だったのですね!
コンサート・バージョンでも意外に動きもあるんですよ。アンサンブルさんのゾンビダンス(?)もありましたし。(笑)
オケが真ん中というのは斬新でしたね!ただ、オケのバックが少し高くなっていて、メインの方たちはそこから登場することが多く、舞台前方と行ったり来たりしていました。
とても見応えのある舞台で感動しました〜。

2007/05/18 00:06
私は今回の雪エリザで観たミズトートは、うーさまが表現されている‘野獣トート’よりも魅力的に思えました(笑)。今回の雪エリザを観ると、改めてウィーン版の素晴らしさが判ります。翠さんが指摘されている、ゾフィー・ルドルフの孤独を歌う場面以外にも「ボートの場面」が特に素晴らしかった記憶があります。大阪であれば、また観に行きたいところです。
exercise dependency
URL
2007/05/20 13:38
>exercise dependencyさん
宝塚でのトートはさぞ美しいのでしょうね。
東京公演は是非観に行きたいと思います♪

2007/05/20 22:34
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