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zoom RSS 『ウーマン・イン・ホワイト』初日!

<<   作成日時 : 2007/11/18 23:54   >>

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現代のモーツァルトこと、アンドリュー・ロイド=ウェーバーの最新ミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト』が遂に日本でも開幕しました〜。今日は初日です。
運良く、その初日公演を観る機会に恵まれたので行ってきました!

この作品の原作は、19世紀のイギリスの作家ウィルキー・コリンズによる小説『白衣の女』。ミステリーの元祖的存在と言われており、イギリスとアメリカでベストセラーになったそうです。
今回、私は原作には触れず、先入観なしに、このミュージカルを観に行きました。

美しく、神秘的な雰囲気さえ漂う・・・・そして、せつない。
ヒロインがこれほどまでに「影」に徹している作品も珍しい気がします。
ヒロインのマリアンは、ひたすら異父妹を支える「影」の存在。妹が彼女の生きがいです。
一方、妹のローラは姉に守られている、いかにもお嬢様。
ローラにも苦難の時は訪れ、ドラマティックな運命が待ち受けています。彼女を中心に描くのならば、その苦難ももっと詳しく描かれ、最後は「良かったね」と思えるハッピーエンドの作品に仕上がっていたことでしょう。
しかし、あくまでこの作品におけるヒロインはマリアン・・・・それ故に、この作品はとても切ないものになるのです。

また、ロイド=ウェーバーの音楽が、その切なさに拍車をかけています。
各場面において、常に効果的な音楽が奏でられ、その美しさと迫力には思わず鳥肌が立ちました。
ロイド=ウェーバー様・・・・さすがです。

<ストーリー>
貧しい画家ハートライトは、富裕な地方地主フェアリー家の姉妹に絵を教えるため旅立つ。
途中、一人夜道を歩く彼の前に不意に白いドレスの女が現れた。人に追われていると助けを求めるのだが、力になろうとするハートライトに謎めいた言葉を残し、再び闇の中へと消えた。
やがて広大な屋敷に着いたハートライトを迎えたのは、才気にあふれたマリアン、そして控えめで美しいローラの異父姉妹だった。ハートライトは驚く・・・・妹のローラこそ「白いドレスの女」に生き写しだったのだ!
父母を亡くし、後見人の叔父と暮らすマリアンとローラ。姉妹はそれぞれにハートライトに惹れ始め、彼もまたローラに熱い想いを寄せる。しかし、ローラには亡父の決めた婚約者パーシヴァル卿の存在があった。
家柄の違いをかみしめ、失意のうちに屋敷を去るハートライト。しかし事態はパーシヴァル卿とその友人フォスコ伯爵によって、思いもよらぬ悲劇へ・・・・。
ローラを守ろうと必死に立ち向かうマリアンを数々の試練が待ち受ける。
白いドレスの女とは誰か。その秘密とは何か。ハートライトとローラ、そしてマリアン、ヴィクトリア時代に生きたそれぞれの愛が、今、謎を解く。

この作品では、ヴィクトリア時代のイギリスの階級制度の厳しさがよく分かります。
マリアンとローラは姉妹と言っても、母親が再婚しているため、異父姉妹です。父の莫大な遺産を相続したのはローラであり、マリアンはローラがいるからこそ、生活できています。
つまり、マリアンは姉であってもローラよりも身分が低く、彼女がローラの「影」に徹するのも、そういった背景があるからなのです。

<キャスト>
マリアン・ハルカム ・・・・ 笹本玲奈
ローラ・フェアリー ・・・・ 神田沙也加
ウォルター・ハートライト ・・・・ 別所哲也
パーシヴァル・グライド卿 ・・・・ 石川禅
アン・キャスリック(白いドレスの女) ・・・・ 山本カナコ
フレデリック・フェアリー ・・・・ 光枝明彦
フォスコ伯爵 ・・・・ 上條恒彦
その他

それぞれのキャストの感想です。

笹本玲奈
マリアンは、30代前半のようですが、しっかりした大人の女性を演じていましたね〜。玲奈ちゃんが年齢不詳に感じられました。(^^ゞ
妹ローラを思って歌う「オール・フォー・ローラ」のナンバーは、「ウーマン・イン・ホワイト」の特集番組で自信があるようなことをおっしゃっていましたが、本当に全身全霊を注いで歌っているかのようで、とても素晴らしかったです。
初日の挨拶は、カーテンコールで、玲奈ちゃんが代表して行いました。
憧れていたロイド=ウェーバー作品での主演・・・・感極まったのか、涙ぐみながらの挨拶でした。

神田沙也加
お嬢キャラがお似合いでした。昨年『紫式部物語』をやっていた時よりも、歌も演技も上手くなっていますね。
進化し続けるさやちゃんに、今後も注目したいです。

別所哲也
玲奈ちゃんと同年代の役・・・・というのは、ちょっと違和感がありましたが、さわやかな好青年でした。(^^)
男性のパートとは思えない高音のメロディも余裕で歌いきっており、歌唱力の高さに唸らされました。

石川禅
すご〜く悪い奴です。善人面した悪い奴・・・・ここまで、いかにも悪役らしい悪役って、禅さんにしては珍しいのではないでしょうか。ご本人も役作りに苦労されたようですが・・・・ホント、嫌な奴でした。
ということは、役作りは大成功!?

光枝明彦
おどけたような、コミカルな面を引き出すのは、ホントにお上手な方です。四季時代を思い出しましたね。
十分な貫禄もみせつけてくれるので、舞台の引きしめ効果にもなっていたように思えます。

塩田明弘
役者ではなく、指揮者です。(笑)
塩田さんが指揮している舞台は、思わず注目しちゃうんですよね〜。
収穫祭の明るいナンバーはノリノリで、楽しげに指揮していました。(^^)
カーテンコールの盛り上げ方もお上手です。スタンディングオベーションを促されて、思わず、真っ先に立ち上がってしまいました。(^^ゞ

『ウーマン・イン・ホワイト』・・・・とても素敵な作品です。
きっと、再演もあるんじゃないかなぁ・・・・そう思わせる舞台でした。
原作も読んでみようかな。

ミュージカル『ウーマン・イン・ホワイト』は、12月2日(日)まで、青山劇場にて上演されています。

白衣の女 (上) (岩波文庫)
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