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zoom RSS 9時間一挙上演!『ヘンリー六世』

<<   作成日時 : 2009/11/14 23:59   >>

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これほどの大作はもう二度と観ることはないと思います。
新国立劇場で上演中の舞台『ヘンリー六世』を観てきました〜。
新国立劇場は、落ち着いた雰囲気で優雅な気分に浸れるので、好きな劇場の一つです♪

『ヘンリー六世』はシェイクスピアによる歴史劇で、三部構成になっています。
この三部作一挙上演というのは世界でもなかなか機会がないと言われており、日本でも1981年以来のこと。
三部全てを上演すると9時間にも及ぶ超大作です。
観るのもなかなか覚悟がいるもので、チケットをとるのも随分悩みましたが、なかなか上演されることがないというのと、ヘンリー六世役を大好きな浦井健治君が演じるということで、行くことにしたのです。

「ヘンリー六世」は15世紀のイギリスの史実がもとになった舞台。百年戦争から薔薇戦争までが描かれています。
とにかく人物関係が複雑で、数々の野心家たちの思惑が交錯し、陰謀と裏切りに満ちた壮絶な物語でした。
あまりに血塗られたその歴史に唖然とし、それと同時に物語にも引き込まれ、9時間という長丁場は思ったよりも辛いものではありませんでした。
と言っても、やっぱり長かったし、お尻も痛くなりましたが・・・・。(^^;

ヘンリー六世は僅か生後9ヶ月でイングランドの王位に就きます。赤子の頃から臣下たちの野心に利用され、その生涯は波乱に満ちたものでした。
彼がもっと強くカリスマ性のある人物であれば、もっと歴史は違っていたかもしれません。しかし、彼は王としてはあまりに優し過ぎました。
そんな優しさ故なのか・・・・ヘンリー六世はこの作品のタイトルにもなっていながらも、とても影の薄い人物として描かれています。彼の周囲にいる人物たちのほうがずっと個性的でインパクトがありました。
この作品の主役とは一体誰なのか・・・・?もはや分かりません。

特に強烈な印象を残したのは、ヘンリー六世の妃であるマーガレット。弱い夫の代わりに奮闘し、敵方には「雌狼」と罵られます。私の印象とていは「毒婦」といった感じなのですが・・・・。中嶋朋子さんが熱演されていました。

ヘンリー六世の敵方で後にリチャード三世となる人物・・・・ヨーク公の醜い息子を演じた岡本健一さんも、徹底的に醜い男を演じていました・・・・そして、その醜さゆえの孤独も。

第一部の百年戦争ではかなりメイン的存在になるジャンヌ・ダルク・・・・。彼女を演じていたのはソニンさんで、小さい身体でありながらパワフルな剣さばきを見せてくれて素敵でした。

イングランドの野心家の貴族サフォース公・・・・彼を演じていたのは村井国夫さんです。
村井さんといえば、ダンディなおじさま。その演技も、いつも余裕が感じられます。しかし、今回の村井さんはいかにも「体当たり」といった感じの演技で驚かされました。
イングランドを追放され、海賊によって殺されてしまうその最期は壮絶でした。

他にも注目すべき方は数え切れません。
行く前には少し躊躇いのあった舞台ですが、行って良かったと思います。

<キャスト>
第一部「百年戦争」
 王ヘンリー六世 ・・・・ 浦井 健治
 ヨーク公 ・・・・ 渡辺 徹
 乙女ジャンヌ ・・・・ ソニン
 トールボット卿 ・・・・ 木場 勝己
 グロスター公 ・・・・ 中嶋 しゅう
 ベッドフォード公 ・・・・ 金内 喜久夫
 エクセター公 ・・・・ 菅野 菜保之
 ウィンチェスター司教 ・・・・ 勝部 演之
 ウォリック伯 ・・・・ 上杉 祥三
 サフォーク伯 ・・・・ 村井 国夫
 サマセット公 ・・・・ 水野 龍司
 シャルル ・・・・ 木下 浩之
 レニエ ・・・・ 立川 三貴
 マーガレット ・・・・ 中嶋 朋子
 その他

第二部「敗北と混乱」
 王ヘンリー六世 ・・・・ 浦井 健治
 王妃マーガレット ・・・・ 中嶋 朋子
 ヨーク公 ・・・・ 渡辺 徹
 グロスター公 ・・・・ 中嶋 しゅう
 エリナー・コバム ・・・・ 久野 綾希子
 サフォーク公 ・・・・ 村井 国夫
 ウォリック伯 ・・・・ 上杉 祥三
 サマセット公 ・・・・ 水野 龍司
 枢機卿ボーフォート ・・・・ 勝部 演之
 ジャック・ケード ・・・・ 立川 三貴
 ソールズベリー伯 ・・・・ 菅野 菜保之
 エドワード ・・・・ 今井 朋彦
 リチャード ・・・・ 岡本 健一
 ジョージ ・・・・ 前田 一世
 その他

第三部「薔薇戦争」
 王ヘンリー六世 ・・・・ 浦井 健治
 王妃マーガレット ・・・・ 中嶋 朋子
 ヨーク公 ・・・・ 渡辺 徹
 ウォリック伯 ・・・・ 上杉 祥三
 エドワード ・・・・ 今井 朋彦
 リチャード ・・・・ 岡本 健一
 ジョージ ・・・・ 前田 一世
 クリフォード ・・・・ 浅野 雅博
 サマセット公 ・・・・ 水野 龍司
 オクスフォード伯 ・・・・ 木下 浩之
 モンタギュー侯 ・・・・ 渕野 俊太
 皇太子エドワード ・・・・ ソニン
 ルイ十一世 ・・・・ 立川 三貴
 エリザベス・グレー夫人 ・・・・ 那須 佐代子
 その他




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
一度はチケットを取ったのですが、
結局行けなくなってしまった作品でした(^^ゞ
続けてみたら、観客のほうもやりきった感で充実しそうですよね。
うーさま
URL
2009/11/16 22:59
>うーさまさん
折角チケットをとったのに残念でしたね。
長くて大変だったのですが、確かに充実感はありました。
それにしてもこんな大作はなかなかないですね。(^^;

2009/11/17 22:49
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